2016
11.08

校長講話「オリンピック」

皆さん元気に2学期を迎えたでしょうか?

この夏はオリンピック一色でした。私はオリンピックのテレビ放送を見たくて毎朝早起きして、寝不足気味の夏休みでした。萩野さんや内村さんの活躍に一喜一憂し、アンカーのケンブリッジ選手に声援を送りました。「取り返しのつかないことになった。本当に申し訳ありません。」と泣く吉田さんに「そんなことはない、がんばった、がんばった。」と言いながらテレビの画面をなでたのは、私だけではないと思います。

オリンピックの開会式はとても印象的なパフォーマンスでした。ブラジルの歴史を示すパフォーマンスでは、先住民が暮らすブラジルへのポルトガル人の到来、さらに奴隷として強制的に連れてこられたアフリカ人、アラビア人や日本人など移民のパフォーマンスもありました。現在のブラジルはこうした人々の子孫によって、多様な人々を受け入れる国になっていると聞きます。貧富の差もあり経済や政治の混乱があるとは言いながらも、多様性を受け入れているのは素晴らしいと思います。

現在世界には原理主義を主張する人々が大勢います。原理主義を一概に悪く言うつもりはありませんが、原理主義は多様性を一切認めない考えが強いように感じます。私たちの心の中には自分と異質のものを排除したいという願望がどうしてもあります。そして物事を白か黒か、○か、×かの選択だけで見てしまう考え方がどうしてもあります。

多様性を認める考え方とは、白、黒以外には灰色がある、○、×以外には△もある、それはそれでもいいじゃないかという考え方です。私は、これからの世界には、こうした二者拓一ではない考え方、どちらともつかないけれども、自分とは違うけれども、あなたの考え方、価値観は認めていきます、という姿勢が大勢の人々の幸せにつながると私は思います。

多様性を認めることが世界を豊かにし、また、その国を豊かにします。学校も多様性を認めることが、その学校を豊かにするに違いありません。ぜひみなさんもクラスや学年の友達の考え方が自分と異なることがあってもその価値を認め、多様性による豊かな学校、豊かな社会の実現に心がけてもらいたいと思います。

9月5日からはパラリンピックが始まります。パラリンピックでも多くのドラマが生まれることが期待できますね。とても楽しみです。
また、2学期は工芸祭があります。最上級生は進路を決定していかなければなりません。盛りだくさんの2学期です。多くの成果を上げることを期待しています。

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