2017
03.06

卒展2017

3月2日から東京都美術館で今年も卒展が開催されました。期間中大勢の方々に御来場いただきましたことを、この場をお借りして御礼申し上げます。そして、卒展に作品を展示するために、ずっと頑張ってきた3年生、また期間中の案内係を務めた3年生お疲れ様でした。
今年も卒業生の作品の完成度は例年に負けず劣らず高いものでした。全体を見終わった後に作品が心にいつまでも残るような印象の強い作品がいくつもありました。若者らしい思い切りとんがった作品、心に秘めている思いを一気に爆発させそれを形にいたような作品、ターゲットを明確にし、その想定に基づいたニーズをきっちりと反映させた作品、先生に教わった職人技をしっかりと習得したことが伝わってくる作品、すぐに売り物として通用するだろう作品、分野やカテゴリーにこだわらず、クリエイターとしての将来性を感じさせる作品など、じっくりと見ていると一つ一つの作品からいろんなことを感じ取ることができました。
作品に対する感想を求めるノートやメモにはいろんな意見や感想が寄せられたと思いますが、卒業していく3年生は励ましや称賛の感想ばかりではなく、辛口の意見や批評も真摯に受け止め、これからの作品制作に生かしてください。特に、グラフィックアーツ科の商品広告ポスターには、今年も多くの会社様から御批評、御指導をいただきました。直接御礼を申し上げるべきところ大変失礼ではありますが、この場を借りて厚く御礼申し上げます。会社様の中には御担当様だけではなく、関係部署全員の社員様の御意見をくださったところもありました。本当にありがとうございました。高校生の授業での作品制作に対する感想の域を超えて、広告ポスターを専門としているデザイナーにクライアントの視点で御意見をいただきました。とても勉強になったと感じております。
都立工芸の生徒に求められる到達レベルは、卒業段階でその専門分野の会社、事業所等で、社員として基礎や基本のことはすべて一人前にこなしながら仕事ができるレベルです。もちろん全日制も定時制も、大勢の生徒が美術系の大学や専門学校に進学しますので、都立工芸を卒業後も勉強を続けていくことは当たり前ではありますが、卒業の段階で、社会が求める一定のレベル以上の力を身に付けていることが大事です。そのためにたくさんの課題を制作し、専門の先生方から知識や技術を教わります。
工芸祭の作品展示もそうですが、卒展も都立工芸の原点はどこにあるのか、ということをあらためて考えさせられ、感じさせられる展示でありました。そして、今回の展示を見た中学生の皆さん、またその保護者の皆様、都立工芸に来ると、とても創造的な勉強ができることがお分かりいただけたと思います。水道橋駅前の大きな校舎でお待ちしています。

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