2017
03.14

人間国宝の大先輩の記事

都立工芸高校の卒業生からは、過去に4名の人間国宝となられた方が出ています。
そもそも人間国宝は何か。重要無形文化財保持者として、その分野で認定されたきわめて高い技術や能力をもつ人物を指す通称ということです。無形文化財とは、「演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で我が国にとつて歴史上又は芸術上価値の高いものをいう(文化財保護法第2条第1項第2号)。」ことです。そうした人間国宝に認定される方が4名もいらっしゃるということは、この学校の技術指導の高さを表していると思います。
さて、その都立工芸高校出身の人間国宝である須田賢司先生の特集記事が、3月11日の朝日新聞土曜日版(be on Satuaday)に掲載されていました。「指物と漢詩 モダンに融合」という見出しになっていて、須田先生が中学校のころ教科書で読んだ魯迅の「故郷」や吉川幸次郎、三好達治「新唐詩選」、竹内好の文章に影響を受けたことが記事になっていました。
そして、こうした記事の内容に加えて、須田先生の工芸観についても書かれていて、「工芸品とは実用の形を借りながらも鑑賞に耐えうる美しいもの、持つことで生活が豊かになるもの」といった言葉が紹介されていたり、「海外に指物の技術を教えに行くと、工芸は「クラフト」と訳されることが多い。しかし、実用的な技術の意味合いが強いクラフトという言葉は、生活で使うものでありながら芸術性を兼ね備えているという自身の工芸観に照らすと、どうもしっくりこない」ことや「カラオケという言葉が今では世界で通じますよね。同じように、コウゲイという言葉で外国でもわかってもらえるように、海外で広めたいと思っています」というお話が紹介されていたりしています。
この記事は朝日新聞のウェブサイトの会員ページでも見ることができますので、お読みいただくとよいと思います。

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