1/16(月)、1/20(金)の2日間、デザイン科3年生による「卒業制作プレゼンテーション」を行いました。 卒業制作は3年間の学習の集大成として、自分でテーマを決めて作品制作に取り組みます。 プレゼンテーションでは一人10分の持ち時間で、作品のコンセプトや制作過程、デザインのポイントなどを、見る人に伝わりやすいようにビジュアル化しながら、在校生や教職員、保護者の皆様の前で発表しました。 自分のやりたいことを追求し、さまざまな試行錯誤を繰り返しながら形にしてきました。10分という短い時間の中で、作品の魅力を存分に伝えようと工夫したプレゼンが多くありました。   卒業制作の作品は、3月3日(金)~5日(日)に上野の東京都美術館で行われる「卒展」で展示いたします。 個性あふれる力作を「卒展」でぜひご覧ください。 川の写真コンクールは河川愛護月間の一貫として、河川愛護思想の普及と啓発をはかるため、国土交通省 関東地方整備局管内の小学生、中学生及び高校生を対象に、川の写真を募集するものです。第35回川の写真コンクールでは、約5,000点の応募の中からグラフィックアーツ科の生徒の作品が入選を果たしました。 高校生の部の銀賞に2年増田玲音さん、銅賞に1年長南芽依さん、佳作に2年新道伊吹さんの3名が入賞しました。おめでとうございます。 国道交通省 第35回川の写真コンクール高校生の部 【上記のリンクをクリックすると国土交通省のWEBサイトが別のウインドで開きます】 写真は銀賞の2年増田玲音さんの作品です。 平成29年1月18日(水)、本年度第3回目の授業公開と学校説明会を行いました。   学校説明会では48名の中学生とその保護者の方々がお越しくださいました。   大変寒い中、ご参加いただきありがとうございました。     以上で本年度の授業公開は終了いたしました。 また、本校の見学及び相談につきましては随時受け付けています(要予約)のでご利用ください。   ご予約・お問い合わせ 電話 03-3814-8755(14:00~21:00) 担当:定時制課程副校長 佐藤     定時制課程主幹教諭 島崎 推薦による入学選抜の日、私は普段よりも早く登校しました。もう少し時間が遅くなると、朝日が工芸校舎の南面のガラスに反射して、交差点で青になるのを待つ人々を照らすようになります。6時台の水道橋駅前は普段よりも人が少なく、寒風が東京ドームから吹きつける中、勤め人も高校生も、外国人旅行者もみながコートの前をしっかりと押さえ、足早に歩いていました。
横断歩道を渡ると、ミーツポート前の広場を清掃している制服を着た人を見かけました。ほうきとちり取りを持って、タバコの吸い殻や風に舞う落ち葉を掃いていました。こんな時間に水道橋駅周辺を掃除し、かつ制服を着ているので、JRの職員の方か、都営地下鉄の職員の方だろうと思いました。そしてこんな朝早くから、仕事とはいえ清掃している人がいることを初めて知りました。私が学校の正門から入り、学校の入口に向かう階段を上りながら、ふと振り返るとその方はまだ閉じられている都立工芸の正門前をほうきで掃いていました。そばに寄っていて御礼を言おうと思いましたが、すぐに行ってしまったので御礼を言うことはできませんでした。その方にとってはルーティンの仕事として清掃しているのでしょうが、心のどこかにもっと街をきれいにしようという思いがなければ、都立工芸の前まで清掃するということはならないと思います。
時間が少し経って校長室から歩道を見ますと、今度は文京区の腕章と作業着を着た方が工芸高校前の歩道を清掃している姿が見えました。この方は時々見かけますが、いつも工芸高校前の歩道を清掃すると横断歩道を渡り、水道橋駅前までを清掃するのを日課としているようです。
その同じ時間帯には工芸高校用務担当の職員の方が、ほうきとちり取りをもって、工芸高校の玄関から正門周辺、外堀通り沿いの研修センターまでの歩道と植込みの清掃を行います。その職員の方が先日言っていました。「工芸高校の植込みの中に、ジュースやビールの空きカン、コンビニ袋、タバコの吸い殻を投げ込んでいく人が多くて困ります。(ゴミを入れた袋を持ち上げながら)今日はこんなにたくさん拾いました。」私から「ありがとうございます。ご苦労をおかけしますね。」と御礼を申し上げました。
全日制も定時制も生徒の皆さんの中には、「人間と社会」の活動で学校周辺の清掃を行った人がいます。工芸高校周辺は都会の繁華街で、大勢の人が集まり、その中には平気でゴミを捨てていく人もいます。掃除をしてみるとそうした心無い行動が、どんなに人間として醜いかが理解できます。でも、工芸高校の周辺はいつもきれいに保たれているのは、皆さんが登校する前に、いろんな方々が清掃しているからです。遅刻となる時間ぎりぎりにいつも登校していると、学校周辺の様子は目に入らないですね。毎日余裕をもって登校し、清掃してくださっている人たちに「いつもきれいにしてくださって、ありがとうございます」と声に出して御礼を言えるようになりたいものです。
1月24日、グラフィックアーツ科生徒の作成したポスターに対して、主催団体の代表の方が御来校いただき、校長室で表彰式を行いました。2月1日にはアートクラフト科生徒のデザインしたメダルの表彰のため、やはり主催団体の方が御来校くださり、視聴覚室で表彰式を行います。
今年度もこれまでずいぶんと多くの生徒たちが、様々なコンクール、コンペで賞をいただき、表彰されました。本校のものづくり教育、デザイン教育のレベルの高さを広く全国に示すとともに、都立工芸生のがんばりを多くの方に知っていただくことができました。全日制、定時制ともに生徒の皆さんが専科の先生方からの御指導をきちんと受け止め、地道な努力を継続していることが、技術、技能の力を向上させ、同時に発想力や想像力の源となり、受賞へとつながっていると思います。
全日制であれば3年間、定時制であれば4年間、作品を制作し続けるには、自分の中に創作エネルギーをいっぱいもっていることが必要であろうと思います。皆さんの中には、入学段階からすでに、こうした創作エネルギーがこんこんと尽きることなく湧き出てくる人もいるかもしれませんが、多くの人はそうではなく、新しいものを生み出すことの苦しみ、自分の中に表現するものを探す難しさを感じている人も多いのではないかと思います。課題によっては、一つの完成作品を提出するだけではなく、完成作品とするアイディアに至るまでの多数の「発想段階のスケッチ」の提出を求められていることもあります。プロフェッショナルなクリエーターであれば、発想段階のスケッチの枚数を重ねれば重ねるほど、どんどんアイディアが湧いてくるものなのかもしれません。しかし、皆さんがそうしたエネルギーの不足を感じる場合は、外部からいろんな刺激、知識、教養、インスパイアするものを自分の中に取り込んでいかなければなりません。
工芸高校では各科で見学会などにより、本物を見に行く機会を数多くとっています。見学会の前には専科の先生から観察のポイントなどの御指導があると思います。こうした本物を見ることにより、とても大きな創作エネルギーをもらうことができるだろうと思います。そして外部の方から表彰してもらうことも、大きな創作エネルギーをもらうことになるのではないか、と思っています。コンクールやコンペにはそれぞれ主催団体の目的があり、協賛している会社や公共団体、大学や学校によって支えられています。賞をいただくということは、こうした主催団体や協賛している人たちの求めていることに、クリエーターとしてしっかりと応えたということでもあります。そして、こうしたコンクールやコンペを支えている人たちには、若者の創造性を伸ばしていきたいという使命感をもって、表彰作品を決定していこうとしていることから、いただいた賞状や賞品(トロフィーなども含め)には、若者を応援する思いがとてもたくさん含まれていると考えられます。したがって、わざわざ工芸高校に御来校いただき、表彰してくださるということは、受賞した生徒にエネルギーをくれることであり、また、都立工芸にもエネルギーをくれることではないか、と思います。
今年度、表彰された皆さんおめでとう。そしてこれからの皆さんの制作に向けたがんばりを期待しています。
保健委員が制作した保健だよりです。 昨年の秋のものですが、忙しい工芸生や受験生の体調管理に役立ててもらえばと思います。 平成29年1月23日に入学願書受付が行われました。 平成29年度入学者選抜(推薦に基づく選抜)の応募状況についてお伝えします。 詳しくは下記のリンクからPDFファイルをご覧ください。 【推薦に基づく選抜の応募状況】 (PDFファイル 44KB) (URLをクリックすると別ウインドでPDFファイルが開きます) 冬休みに28年度ものづくり人材育成プログラム「彫金講座」を実施しました。 今年度も本校卒業生の桂盛仁先生(人間国宝)に講師をお願いし、8日間で2学年5名、3学年3名の計8名が受講しました。 鏨で打ち出した銅板に、銀線を象嵌した帯留めを制作しました。デザインは生徒が自分たちで考えたものです。 昨年度も受講している3年生は更に高度な作品を仕上げることができました。 桂先生の巧みの技を拝見したり、教えていただきながら制作することで更に彫金への知識、理解が深まったことと思います。 講座で制作した帯留めは本校8階アートクラフト科職員室前に展示されています。 お越しの際はぜひご覧ください。 今年は都立工芸高校にとって創立110周年の節目の年となります。最上級生が卒業してからとはなりますが、5月28日に文京シビックセンターのホールにて創立記念式典を行います。いい式典ができるように、先生方も今から準備を行っています。ぜひ学校を盛り上げていきたいと考えていますし、皆さんの意欲が高まり、さらに良い作品制作ができることを期待しています。
さて、1年前の昨年の3学期の始業式では、私は皆さんに本を一冊紹介しました。2年生以上の人は覚えているでしょうか。「人類が知っていること すべての短い歴史(A Short History Nearly Everything)」(ビル・ブライソン著、楡井 浩一訳 新潮文庫)という本です。人類が到達した天文学、物理学、化学、生物学、地質学、医学、文化人類学など様々な科学(Science)を俯瞰し、地球あるいは宇宙についての知識が書かれていて、科学的な知識を身に付けるたびに、人間が世界観、宇宙観、哲学や宗教を変容させてきた歴史について書かれている本です。知識を獲得すると、それに伴い人間の想像力も飛躍的に豊かになっていく。例えば宇宙の創生は特異点からの大爆発から始まる、その最初の1秒を物理学者は解明するために全力を尽くしています。その1秒間で起こったことを科学的に解明することができるのは飛躍することができる人間の想像力ではないかと思いますが、神話的宇宙観しかもたなかった時代の人間には、特異点からの宇宙の膨張といったことさえ想像することはありませんでした。
今年も同じように本を紹介したいと思います。「「サピエンス全史」文明の構造と人類の幸福(Sapiens)ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房」です。
この本の著者は、サピエンス(私たち現生人類)が他の生き物、特にネアンデルタール人のような他の人類と決定的に異なり、進化することができたのは、虚構(フィクション)を信じることができる力があるからと考えています。貨幣制度も国家も宗教も資本主義も、現実のモノとして目の前に存在していないにも関わらず、人間は大勢の人々でその存在を信じてルールを作り、他の生き物とは異なるきわめて大きな集団を形成し、全人類でその虚構をシステムとして運用することができる。そのシステムを守るために殺し合いまでしてしまう、そうした力をもっている生き物であるからだそうです。
今から7万年前までは、サピエンスにこの力はなかったと筆者は言います。それまでのサピエンスは、他のネアンデルタール人といった今では絶滅してしまった人類と同様に、火を使ったり道具を使ったり、あるいは言葉を話すことはできたが、他の人類に対して圧倒的な有利な立場ではなく、人類の一つの種として存在するに過ぎませんでした。筆者は虚構を信じることができるようになったことを認知革命と呼んでいて、この認知革命がなぜ起こったかについては、「たまたま遺伝子の突然変異が起こり、サピエンスの脳内の配線が変わり、それまでにない形で考えたり、まったく新しい種類の言語を使って意思疎通をしたりすることが可能になったのだ」と述べています。そのお蔭でサピエンスは「限られた数の音声や記号をつなげて、それぞれ異なる意味を持った文をいくらでも生み出せる」ようになり、神話、宗教、政治、人権、貨幣、スポーツといった現在の人間社会を支えているありとあらゆる「虚構」(人間が考え、つくり出したシステム)によって、互いを見知らぬ大勢の人々(ときには何億人単位)が協力し合うことができる唯一の種となりました。しかも、虚構を信じることのできる力によって、遺伝子レベルでの突然変異や組み換えを必要とすることなく、さらに新たな虚構を作り出すことができます。社会的な行動をとることができるハチやアリは、社会的な振る舞いそのものが遺伝子に組み込まれているので、新たな社会的行動を獲得するためには遺伝子の特別変異が必要で、そうした変異が起きるまでに何万年、何億年の月日が必要となるかもしれません。サピエンスは学習により行動を変容させ、新たなシステムをつくり上げて行動パターンをきわめて短時間で(例えば一晩で)変えてしまうことができます。
認知革命の後、1万年前に農業革命、500年前に科学革命が起き、現在の私たちがあると筆者は考えています。そして現在起きていることは、人間の知的設計の変更、すなわち生物工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学によって、サピエンスの種としての変更による生物革命であると述べています。生物が新しい種への変化していくためには、ダーウィンの進化論にあるような適者生存や突然変異による生物学的な変化でありました。サピエンスは自分の都合のより、これまでも家畜などの品種改良は行ってきましたが(ニワトリや豚、牛、羊など)、遺伝子工学により、ジュラシックパークのような絶滅した種を復活させることだってできるようになる。そのような技術を確立したときに、遺伝子操作により、より優秀で長生きする人間を作ろうとしないと断言できるのだろうか。また、遺伝子工学だけではなく、マイクロチップ等の補助による知能や記憶の増大、きわめて強い力をもつ義手や義足による強靭な体など、メカニックによる人間の能力の向上についても試みられている分野はすでにあります。こうした技術や科学の発達により、サピエンスは近い将来に別の種へ、言わば超ホモサピエンスへと変化していくことになるだろう、ということを述べています。
「サピエンス全史」は、去年紹介した本と同様にちょっと長い本ですが、私たち人間はどこからきたのか、何を考え、何を発見してきたのか、そしてどこに行こうとしているのか、ということを考える材料として有効だと思います。皆さんが課題に取り組む際に、未来がどのような社会であるのか、将来人間がどのような暮らしをしているのか、という視点は大事だと思いますので、こうした本を紹介します。また、この本に関してはNHKのクローズアップ現代でも取り上げられましたので、インターネットで検索すると記事が出てきます。
今年の皆さんと皆さんの御家族の幸せをお祈りするとともに、3学期は心身の体調をしっかりと整え、遅刻、欠席が無いように、課題提出をきちんと行うようにお願いします。

東京都主催の、たばこによる健康影響について、児童・生徒が正しい知識を身に付け、自ら考え、家族や友人と話し合っていただくことを目的として、未成年者喫煙防止ポスターコンクールがありました。高校生の部は131点の応募があり、選考の結果、入賞作品が決定しました。 高校生の部、最優秀賞にグラフィックアーツ科2年谷川理香子さん、優秀賞にグラフィックアーツ科3年春日若葉さん、同じく優秀賞にグラフィックアーツ科2年若林望江さんが入賞しました。 写真は最優秀賞に選ばれた谷川理香子さんのポスターです。