「第12回工芸高校夢コンペ」の締め切りが近づいてまいりました。 応募締切は、9月29日(金) 当日消印有効です。 詳しくは応募要項をご覧ください。 また、作品には応募票を貼って郵送してください。 中学生の皆さんの個性あふれる作品をお待ちしています! ◆夢コンペの詳細はこちらをご覧ください 【応募要項】 (PDFサイズ 148KB) ◆応募する際に必要事項を書き込む応募票はこちらからダウンロードできます 【応募票】 (PDFサイズ 224KB) 東京都教育委員会より『平成30年度 東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ』の冊子表紙および挿絵のイラストを依頼され、デザイン科生徒4名の作品が採用されました。 下の画像は、2年生 西川 菜那さん(左上挿絵)、3年生 齋藤 ひなさん(右上挿絵)、3年生 大作 萌さん(左下挿絵)、2年生 加藤 彩乃さん(右下表紙)の作品です。   全日制の学校説明会を本校視聴覚室にて実施します。
日程:平成29年10月1日(日/都民の日) 14:00〜 (受付開始13:30〜) 説明会の主な内容は以下のとおりです。 ■次年度の入学選抜について ■本校の教育内容、検定・ 資格取得、進路状況など ※希望される方には校内見学も行います。
事前の参加申し込みは不要です。 皆様のご来校をお待ちしております。
手に取ったり、じっと見ていたりしていると、なぜか「ホッとする」形があります。なんて「美しい」と感じる形があります。
 どんな用途のどんな品物であってもいいのですが、「ホッ」としたり「美しい」と感じたりする理由には、大きさや素材、色が関係していることもありますし、自分の経験の中で以前に心の安らぎを感じたこと、感動したことが、目の前の品物に投影されているからである場合もあります。最近は雑貨屋さんやインテリアショップに行くと「ホッとする」「癒される」「心が落ち着く」「安心感を与える」ことを目的とした商品がたくさん販売されていて、工芸高校の生徒たちが制作する作品群からも、「ホッとする」形にしようと意図していることを感じることも多いです。
もののかたちと人の心との関係は、大勢の研究者や制作者のテーマとして、書籍やウェブサイトにおいていろんな人たちが言及しています。あるインテリアに関するウェブサイトには、インテリアイメージを決めるのは、「色」「形」「素材」「質感」の4つの要素であると説明していて、例えばこれを「癒しの雑貨」をつくるための4つの要素と言い換えても、正しい説明として成立するように感じます。しかし、本物の「ホッとする」形、「美しい」と感じられる形をつくり出すのは、こうした知識や理論ではなく、制作中の作品は今どんな形になっていて、歪みや撓みがどのように起こっているのか、完成に向けて現在の作業工程ではどんな方法で、どのように作業を進めて修正していくのがよいか、といった感覚や技術を、経験の中で習得することが必要であるように思います。もちろん工芸高校の生徒諸君は先生方に実習の過程でいろいろと教えていただいていますが、もしかしたら本物の「ホッとする」形、「美しい」と感じられる形をつくり出す能力は、教えられてできるようになるのではなく、自分で感覚と技術を獲得していかなければならないのかもしれません。
さて先日、全M科の鈴木頼彦先生から御紹介いただき、人間国宝の奥山峰石先生の作品展に行きました。奥山先生は鍛金の名工でいらっしゃいます。展示会場には切嵌象嵌、打込象嵌の作品が並び、その文様の美しさ、色彩の美しさはすばらしいものでありました。文様や色彩が美しく感じられるのは地金の美しいからで、金属を叩いて鍛えることによって地金の美しさを引き出しているのだろうと感じました。しかし、そうした美しさは当然のこととして、実は私が一番圧倒されたのは器の形の美しさでした。A科の生徒諸君は全員が経験しているので、鍛金が金属を熱してはたたき、たたいては熱することを繰り返すきわめて根気がいる作業であることをよく知っています。たたくときのほんの微妙な力加減で器の形は変わってしまい、それまでの努力が無駄になってしまう、そんな長時間にわたる緊張感と集中力の持続が必要だと理解していると思います。そうした制作の大変さを微塵も感じさせない形の美しさ、見ている人を安心させる落ち着き具合、人の手がこんなにも微妙で繊細な仕事を行うことができることへの感動を心から感じました。切嵌をしたり、打込をしたりすれば当然器は作者の意図とは別の形に変わってしまうことでしょう。そうしたことも計算しつくして文様や色彩を決め、形をつくっていくのだろうと想像しました。
工芸高校の生徒諸君には自分の思い通り、意図をしっかりと反映している作品を制作して欲しいと思っています。そのためには、実習の授業で課題制作を先生方の御指導をきちんと受け止めてがんばることも大事だと思います。そしてさらに本物を見て、本物を美しさを目指して経験を積んでいくことがとても大切であるように思います。今年度2学期の作品制作を期待しています。そして将来にわたって、良い作品をつくることができるようになっていって欲しいと願っています。
9月7日(木)、2学年を対象に進路ガイダンスを実施しました。   前半は、演劇を通して職業観を考えました。 後半は、クラスに分かれお金と働き方を考えるワークショップを行いました。   今後も進路ガイダンスを実施して参ります。         9月9日(土)に江戸東京たてもの園にて校外見学会を実施しました。 ボランティアガイドさんに案内していただいたり、建築物のスケッチを行いました。 アートクラフト科では、8月15日(火)、16日(水)に「わくわくどきどき 夏休み工作スタジオ」で「銀のスプーンの制作」と、17日(木)、18日(金)に中学生体験学習「銀のペンダントの制作」を行いました。 スプーンの制作ではあらかじめスプーンの形に切り抜かれた銀の板に、叩いてくぼみをつくったり、持ち手に文様を打ってオリジナルのマイスプーンを制作しました。ペンダントの制作ではガスバーナーで純銀を溶かしてから、大きな金鎚で叩き延ばし、たがねなどで自分なりの文様を入れて磨きあげました。 受講生の皆さんは、とても集中して真剣に作業に取り組んでいる様子で、「初めて行う作業が多く難しかったけど、作品をつくることができてとても楽しかった」という感想をいただきました。 作品の完成度も高く、講座の最後には全員の作品を鑑賞し、交流を深めました。 また、今回の講座は2年生の教科「人間と社会」の体験活動の一環でもあり、生徒が先生として受講生に制作を教えました。 日々の授業で学んだことを生かし、わかりやすい指導をこころがけ、あらためてものづくりの楽しさを実感していました。 写真はそれぞれの講座の様子です。 夏休みに29年度ものづくり人材育成プログラム「ワックス彫刻講座」を実施しました。 今年度も本校卒業生の吉田積人先生(ワックス造形作家)の指導のもと、2学年15名が7日間受講しました。 無垢材のワックスを素材として、キサゲを使った削り出しや研磨の指導を受け、精密な彫刻を制作しました。巨匠の技を目の当たりにすることができ、受講した生徒も喜んで制作に励んでいました。 今回の講座で制作したワックス彫刻は8階アートクラフト科の科務室前に展示しています。 ご来校の際には、ぜひご覧ください。 本校の高大連携事業の一環として、夏休み中に多摩美術大学の先生によるデッサン講習会が行われ、多くの生徒が参加しました。 講習会で制作された生徒作品を、10月2日(月)まで1階生徒昇降口に展示しています。 本校にご来校の際には、ぜひご覧ください。     以前このブログで、ケン・リュウの紹介をしました。中国生まれでアメリカに在住しているSF作家で、第二次大戦後の中国の経てきた歴史と人々の負った傷を作品に反映させているということを書きました。
さて、この夏休みに私が読んだ小説で良かったのは、東山彰良の「流(講談社文庫)」という小説です。主な舞台は台湾です。主人公の祖父は中国山東省で国民党の兵士として、共産党と国民党との抗争に際して様々な残虐行為を行い、その後、共産党に追われて大陸から台湾に渡ったという設定になっていました。主人公はその祖父の死をめぐって真実と自分のアイデンティティをその後の人生で求め続ける、という話になっています。
この小説は作者の東山彰良自身の家族の歴史を小説化したということです。作者の家族ようにアジアの大きな戦争や歴史の流れによって、大陸と台湾、あるいは大陸と半島、日本と大陸、日本と半島を流されて行ったアジアの人たちは大勢いたと思います。東山彰良は山東省から台湾に祖父の代に渡って来て、自分自身は子供の時に日本にやって来たということです。
第二次世界大戦は70年以上も前のこととなりました。アジアで起きたことを、私たちは何も知りません。それどことか関心ももっていないことが多いです。しかし、それではいけないということを痛切に感じさせる小説でした。